作品よりも、配給のココロヲ・動かす・映画社〇の吉祥寺ゴタゴタ劇の方が何かと話題になっておりますが。。。
『アムール 愛の法廷』を観てきました。
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ウワサでは聞いてはいましたが、土曜日なのにあまり人が入っていなかった…
配給側は宣伝どころではないのかもしれませんが、
せっかく日本で公開されるのだから、ルキーニさんがヴェネツィアの映画祭で男優賞とったのだから、
『恋愛小説ができるまで』『大統領の料理人』の監督なんだから、もう少し入ってもいいのにな。
さてさて、邦題の恥ずかしさはさておき、原題「L’hermine」は日本語で「鼬」(イタチ)。
そのままだともちろん邦題にはできませんが、ね、、
公式Twitterで知りましたが、裁判長が着ているガウンの毛皮に由来しているんですね。
ひとつ勉強になりました。
人間味のない裁判官が、陪審員席にかつて恋していた女性が座ることで、徐々に裁判の様子が変わって行く—というストーリー。
法的な用語がもっと飛び交うのかと思ったら、話すスピードが比較的ゆっくりで理解しやすいフランス語、さらにフランスの陪審制がよくわかって(わかる…というよりは俄然興味が出て来た)、ハードルは全然高くなかった。
複雑なストーリーではないけど、ルキーニはオーバーリアクション封印しているし、笑いの要素もほとんどないし(笑う場面なのかが微妙なのか…)、「愛の〜」って邦題につけるほど直接的なシーンもない。
コメディを期待したら全然アレだろうけども、ルキーニ演じるミシェルの人間性が徐々に、本当に徐々に変わって行く様がじわじわ面白い。
あとミシェルが恋していたディット・ロランサン=コトレ(長い名前だ…役と同じデンマーク出身のシセ・バベット・クヌッセンが好演)と娘の、関与し過ぎず放置し過ぎず、の関係もまた微笑ましくよかった。
陪審員のキャストも実に多様性があってフランスの国そのものを表現しているようだったし、それぞれのキャラクターもわかりやすくてよかった。
よかったんだけれども。
もうちょっと波乱含みな展開と、あとルキーニってだけでもっとコメディ色濃いのを期待し過ぎてしまいました。。
ちなみに、私のフランス語の先生(ルキーニの大ファン)はこの作品、かなり高評価でした。